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bkp_japan’s blog

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読書感想文⑯『最高の結果を出すKPIマネジメント』-中尾隆一郎

こんばんは。

 

久しぶりに読んだ本について書きます。

サボっていたわけではありません。6/26から2日に1冊ペースで読んでいるので、書いていない本が今回を含めて5冊ほどあります。

 

読むことが習慣化し始めてきていると思います。

主に読んでいる場面は、朝夜の電車の中(往復30分)、お昼休み1時間の内50分(昼食は出来るだけ早く済ませるものにしています)、寝る前の30分です。

合計で2時間弱です。軽い本であれば1冊、重たい本でも2日あれば1冊読めます。土日は、平日まとまった時間が取れないので腰を据えてやる事をやっております。なので、読書は実質平日だけです。

 

メモの取り方、To Doリストを作る際に7月の目標を11個挙げました。「人よりも努力する」、「人よりも行動する」という事が大きな目標です。

ただ、7月の目標については出来るだけ、具体的な数値を目標に設定しました。

とりわけ読書量に関しては、大まかではありますが「年間100冊以上」を目標としました。7月は「10冊以上」が目標。

 

こういう風に考えるようになったのも、この本を読んだからです。

■読書感想文⑯『最高の結果を出すKPIマネジメント』-中尾隆一郎

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・読んだ時間:4時間くらい

 

この本を読んだきっかけは、特にKPIを学びたいからという訳ではありません。以前読んだ本で出てきた知らない言葉だったからです。

 

知っているのと知らないのとでは、大きな差があると最近つくづく感じています。知っているのは、使わないという事になります。知らないのでは、使えないという事になります。術がないという事ですよね。

 

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さらっと出てきただけですが、知らないという事が強く印象に残っています。知っている人がいて、知らない自分がいるという現実が怖かったです。

 

3万部もうれているということは、少なくとも3万人は、この本に興味を持ったという事になります。

よく出回っているPDCASWOT分析といった業務改善・効率化の方法も、知っている様で理解はしていないという方も多いのではないでしょうか?

私自身も表面上は知っていても、現場で実践できるほどの知識・理解はありません

 

そういった中で言葉自体知らないものがあるのだと、非常に怖かったです。だから、この本を読みました。読んだからといって理解した事とは、イコールにはなりません。自分でもそう思ってはいません。ただ、せめて知っているという状態にまでにはなれたかと思います。

 

 

■KGI>CSF>KPI

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この本で出てくる登場人物は3つです。

KGI、CSF、KPIです。

KGIは、最終目標です。冒頭に書いた話を例にすると、「人よりも努力する」、「人よりも行動する」がKGIに当たります。

 

CSFは、最重要プロセスです。KGIの中からある項目にフォーカスした目標・指標です。私は知らない事がたくさんあります。まずは、十分に知識を入れ込み実践していくことを最重要プロセスとしました。そのため、読書量にフォーカスすると、「年間100冊以上」になります。

 

KPIは、CSFを数値化します。KGIを達成するために細かく砕いた行動指標です。またその行動を分析し、行動に繋げる・可視化する事です。つまりは、行動を管理できるようにする事です。

「年間100冊」だと、「1か月10冊以上」読めれば達成できます。平日のみ読書をするとすると2日で1冊読む計算になります。

 

年間行動目標=1か月当たりの行動量×12か月⇒年間100冊以上=1か月10冊以上×12か月

1か月の行動目標=1日当たりの行動量×稼働日⇒1か月10冊以上=1日0.5冊以上×20日

本の中に出てきますが、変数と固定数の設定が重要となってきます。この中だと行動量が変数となってきます。この変数を多くすればするほど、目標に対して進捗が進んでいくことになります。(詳しくは本を読んでみて下さい。)

 

この3つを深く理解していれば、やんわり投げられた指示に対しても理路整然と回答出来ます

「このキャンペーンの企画書作っておいて」、「この運用システムを考えておいて」…

何のためにやっているの?目標はなに?これをしたことで何を改善したいの?…

聞きたい事は山ほど出てきますが、やんわりと投げられた指示です。そういう指示を出す人に明確な回答なんてありません。

 

自分で考えてみましょう。KGIからのKPIへの推移で頭の中が整理されていきます。

 

 

■分かりやすい事

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ここにも書かれていますが、一つ数値を取ってみても、非常にたくさんの要素が組み合わさっています。その中からKPIを設定するのは難しいです。

ただ、KPIを設定する目的は、行動指標を誰にでも分かりやすくすること、共有すること、改善していくこと…

 

要は、分かりやすいという事が利点になります。複雑に数値を設定していくとこの利点が失われていきます。

 

私の職場でもそうですが、コストダウンという目標1つ取ってみても

「残業時間の短縮」、「業務効率化」、「システムの導入」、「事務用品の節約」…

とたくさん項目が出てきます。特にこれと言ってポイントを絞っているわけではないので、どれも中途半端に手つかずになっています。

目標もコストダウンだけではないので、「たくさんの項目×目標数=膨大な量のKPI設定が必要」という事になっています。

膨大な量になっていると日々何に向かって仕事をしているのか分からなくなってしまいます

 

 

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では、どうすればよいのか、簡単にすれば良いのです。簡単・シンプルが一番難しいです。

先ほどの読書量に置き換えて考えてみます。

年間100冊以上なので、100冊÷12か月=8.33333...........、1か月で8.3333...冊以上

これは、悪い例です。

 

年間100冊以上なので、

100冊以上÷12か月=10冊以上、1か月で10冊以上

こんな感じでアバウトではありますが、覚えやすい数字を目標に設定すればいいです。

数字はとらわれるものではなく、利用する手段なのです。そこにとらわれて実際の行動が伴わないと元も子もありません。とにかく覚えやすい数字目標を設定しましょう。

 

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この本には、後半に事例が載っています。やっていることは、同じですが、数値目標や項目が変わっています。数学でいうと公式に数字をどんどん入れ替えていく様なイメージです。例題・練習問題から実践問題に移行しています。

 

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最終章には、KPIを作ってみようという章があります。

この章では、ここまでのおさらいが書いてあります。辞書や学術書でいう索引みたいな印象です。

最後までこの本を読んだ方はここを読み返せば大枠はすぐ思い出せると思います。細かい部分に関して分からない事は、再度細かく書いてある部分に戻りましょう。

すっと頭に入ってくるかと思います。

 

普段から曖昧な指示を投げられている方には、もってこいの本だと思います。

普段から考えてやっているよという方も読んでみると頭の中が整理されます。

どちらも、業務効率はかなり上がると思います。何が目的で、それに向かうための重要項目が何か、それに対してどのように行動するか、という事が明確化されます。

考える時間もかなり減ると思います。企画書を書くのが楽しくなると思います。

是非読んでみて下さい。

 

 

(追伸)

私がこの本を読んでいる時、ちょうど曖昧な指示を受け、企画書を作成している時でした。

「この企画書を書いてもどうせ誰も見ないんだろうな」、「どうせ採用されないんだろうな」…

こんなことばっかり考えていて、実際の企画書作成の手が止まっていました

 

この時のKGIは「企画書を作成する」です。誰かに読んでもらおうとか、採用されようとかは目標ではなかったです。作るという事だけで上は満足します。

CSFは「とにかく書く」です。曖昧な数字は良くないのでA4用紙4枚としました。P・D・C・Aそれぞれに対して1枚ずつ書くとそれなりの体裁は保つだろうという計算です。

KPIは、「1日1枚書く」にしました。訂正・見直しをする日を1日取ったとしても月~金の5日で終わります。

 

この生産性のない業務に対しても小さい目標ですがKPIを作ることが出来ました。KPIを設定するというよりは、自分の行動を整理していたと言った方が近いかもしれません。

この本にはもっと細かく実践的な内容が書かれています。

 

今後は、もっと細かい・複雑な目標に対してもKPIを設定し、行動・管理を楽にしたいと思います。

 

余談ですが、昨日2万円程本を購入しました。

 

 

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