読書感想文㉖『新版 ランチェスター戦略「弱者逆転」の法則』-福永雅文
こんばんは。
私は、来年会社を辞めます。起業します。
2人で起業を企んでおりますが、私の方が先に辞めます。もう一人が辞めるまでの間、いくつか収入の柱となる物を作るのが私の役割です。
今のところ、ebayが1本目の柱となっております。
最低3本は柱が必要だと思っているので、残り2本を考えております。
残りの2本は、何がいいのか?
2人という限られた人員でやらないといけません。1人で出来る事は、限界があります。体力的にも精神的にも一杯になる物を柱にしてしまうと長続きしません。
長く続けられる仕事を考えている時に見つけた本を今日は紹介します。
・読んだ時間:4時間弱
久しぶりにボリュームのある本を読みました。
53の事例が載っている事、『小さくても儲かる会社になる「勝ち方」』という副題に惹かれてこの本を購入しました。
ローカル企業だけでなく、誰もが知っている大企業も事例として挙げられております。この事例にあるローカル企業の様な会社を目指したいと思いました。
■そもそもランチェスター戦略とは
F・W・ランチェスターが提唱した法則、「ランチェスター法則」をビジネスに置き換えた戦略です。
「ランチェスター法則」は、戦争や戦いの場面で総戦闘力を算出する法則です。場面に応じて、2つ法則があります。
■ランチェスター第一法則
1つ目の「ランチェスター第一法則」は、局地戦の場面です。局地戦は、1対1の戦いです。剣や槍といった武器を使って戦う場面です。
「総戦闘力=武器の性能×兵士の数」これで、総戦闘力が算出されます。
・同じ武器で戦っている場面
(A軍)武器:剣(攻撃力1)×兵士の数(6人)=総戦闘力6
(B軍)武器:剣(攻撃力1)×兵士の数(3人)=総戦闘力3
この場面では、兵士の数が多いA軍の方が総戦闘力が高いため、A軍が勝ちます。
・同じ兵士の数で戦っている時
(a軍)武器:剣(攻撃力1)×兵士の数(6人)=総戦闘力6
(b軍)武器:槍(攻撃力2)×兵士の数(6人)=総戦闘力12
この場面では、武器の性能の高い槍を使っているb軍の方が総戦闘力が高いため、b軍が勝ちます。
この2つの場面から、より性能の高い武器を使用し、より多くの人数で戦えば相手に勝てるといった事が分かります。
当たり前の事ですが、これが「ランチェスター第一法則」です。
■では、「ランチェスター第一法則」をビジネスに置き換えると…
先ほどの法則をビジネスに置き換え、戦略立てるのが「ランチェスター法則」です。
まず、武器と兵士の数が何になるのか。
ビジネスにおける武器とは何でしょうか?
製品、サービス、技術、ノウハウ…と一杯ありますが、要はお金を頂く物です。
兵士の数は?
そこの投入する人の数です。
武器を製品とすると
製品の質を高め、より多くの人を投入します。その積が、競合相手を上回れば、その場面において勝てるという戦略です。
■大企業に勝てないのでは…
この戦略を見た時に、唖然としました。人数の多い大企業には、絶対に勝てない。そう思ったからです。
私たちは、2人。
いくら取り扱う製品の質を高めたところで、人数の多い大企業には勝てません。
私はそのまま呆然としたまま、読み進めました。勝てる方法が、書かれていました。
大企業でも弱いところがある。
大企業が参入していない事業や多くの人員を割いていないエリアに一極集中して、質の高い武器と兵士の数を投入するというものです。
A商社 大阪営業所(5名)とB商社 大阪営業所(2名)を例にします。
・A商社の営業エリア:大阪府、京都府、奈良県、滋賀県、兵庫県
(各県に1人担当営業が配置されています)
・B商社の営業エリア:大阪府、京都府、奈良県、滋賀県、兵庫県
(1人当たり2.5県担当を持っています)
この場合、同じ製品を取り扱っていると大きな括りでは、B商社は絶対にA商社には勝てません。A商社の方が人数が多いからです。
■弱者逆転
B商社は、エリアを大阪府に絞りました。
するとどうでしょうか。
同じ製品(=武器)のため、大阪府内では、人数の多いB商社の総戦闘力がA商社を上回りました。
この様に、人員を広いエリアにたくさん割くことの出来るA商社に勝つためには、エリアを絞って弱くなっている所を集中して攻める事で勝てます。弱いところに人数をかけて攻める。
武器も同じです。弱い武器しか持っていない、ところに強い武器をもって攻め込む。
広く浅くを大企業の戦法とすると、狭く深くが弱者の戦法となります。
2人という限られた兵士の数でいかに生き残っていくか。
細い柱をまず何本か立ててみて、地面に突き刺さる感触がある物を探していきます。
選択と集中です。まずは、選択肢を考えていきたいと思います。
「ランチェスター第二法則」や事例が気になる方は是非読んでみて下さい。
(追伸)
私なりの解釈を書きました。
間違っているかもしれません。鵜呑みにしないで下さい。興味のある方は、自分の目で確かめてみて下さい。
精通している人は、私の間違いを指摘して下さい。また、読みなおします。
まだまだたくさんの要素が書かれています。
「差別化」×「集中化」×「接近戦」であなたの会社は強くなります。
私も起業した時は、自分の会社を強くしたいです。
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